薬剤師を目指して薬学部に入学した学生たちに伝えたいことがあります。
薬剤師免許を取ったからって、薬局や病院だけが就職先じゃないですよ!
大事な大事な新卒カードは
大企業に使いましょう!
っていう話です。
私立大学の薬学部では薬剤師=薬局・病院?
就活で薬局や病院しか見ていない人は、「私立大学」の人に多い傾向があります。
私立の薬学部に進学した友達は、基本ノータイムで薬局か病院を選んでいました。
どの薬局にしようかな
これは私立大学と国公立大学の方針の違いが出ているからです。
- 私立大学:国家試験の合格率
- 国立大学:優秀な研究者を作る
そのため、研究への力の入れ方が全く違うわけです。
は?
私立だけどめっちゃ研究したし!
って言いたい人もいると思うので、
大学別、学生1人当たりの研究費のグラフを載せておきます。
ちょっと小さくて醜いかもしれませんが、国立大学と私立大学の差が一目でわかります。
私立の中ではTOPの慶応・早稲田でさえも10位と12位という結果になっています。
私立大学はほとんど薬剤師養成学校みたいな役割ですからね。
薬剤師免許を確実に取りたいという人には最適な選択肢です。
研究費用の差=研究の先進性の差=製薬企業の研究職への就職率の差
にもつながってきます。
国立大学の薬学生が就活の時に目指すのは、製薬企業の研究職が花形です。
もちろん私立大学で最先端の研究に携われなかったとしても、製薬企業に就職する方法はいくらでもあります。
- 品質管理
- DI
- MR
これらの職種なら、研究成果は問われないですからね!
製薬企業を選択肢から外すのはもったいないですよ!
なぜ新卒薬剤師は大企業を狙うべきなの?
結論から言うと、大企業は新卒じゃないと就職できないからです。
転職すればいいじゃん
もちろん、20代のうちに転職で入社できることもあります。
ですが、優秀なひと握りの人だけです。
20代前半であれば、未経験でも採用してくれる可能性はあります。
ですが、20代中盤以降になると、実務経験を重視されるようになってきます。
30代になるとこれがもっと顕著になります。
経験が無いと書類選考すら通りません。
薬学部は卒業した時点で24歳。
もう20代中盤です。
2年もすればアラサーの仲間入りです。
アラサー怖い
薬剤師は若いうちの転職チャンスがかなり少ないんです。
なので、新卒カードを安易に薬局・病院・ドラッグストアで切ってほしくないんです。
転職を経験した僕だから言えますが、薬局・病院・ドラッグストアは30歳過ぎても簡単に就職できます。
そんなところに新卒カードを使って入社するのは人生損しますよ。
本気で心配してます!
薬剤師が就活の時に狙うべき業種
薬剤師が就活で狙うべき業種と言えば何を思いつきますか?
製薬企業
医薬品卸
なかなかいい線いってます。
ですが、これでも視野が狭いというほかありません。
まだまだ甘いな
もっと他の業界に目を向けてもいいんです。
- 金融業界
- IT業界
- 人材サービス業界
- 総合商社
色んな職種がありますよ!
これらの業界に飛び込むには、新卒カードを使うのが手っ取り早いです。
これらの業界は新卒カードを使っても内定を取るのはかなり難しいです。
もちろん既卒ではほぼ可能性は0と言っても過言ではありません。
一生のうちに大企業で働くという経験ができるかできないか。
かなり大きな分かれ道になります。
薬剤師としての経験
全く別の業界に入ったら、薬剤師としての経験ができないよ?
そんな心配は必要ないです。
大企業は基本的に就業時間が短くて、休みも多いです。
休みの日に薬局なんかでアルバイトすれば調剤経験なんてすぐに身につきます。
本気で調剤経験が欲しいときはどうにでもなるんです。
ちなみに僕は調剤経験0で31歳の時に薬局に入社できました。
薬局なんていつでも入れることの証明だね
ただ、1つだけ言えるのは40代以降でも調剤経験0だと薬局には入社しづらくなります。
なのでそれまでにどんな形でもいいので1年くらいは調剤経験を積んでおくと、最後の砦の薬局への転職が準備完了になります。
薬局なんて、人生失敗した時の受け皿くらいに考えておいていいんです。
自分がとった免許は自分が好きなように使いましょう。
まとめ
現在薬学部の学生たち。
絶対に一般企業を受けてください。
これは僕からのお願いです。
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