★薬剤師免許はオワコン?メリットは無いの?

このサイトには薬剤師に未来はない。

という記事がたくさんあります。

そして、これからもどんどん書いていきます。

薬剤師免許なんて取らなきゃよかった

ただ、「薬剤師免許」という国家資格にも価値がないかというとそれは違います。

薬剤師免許には価値があるし、人生において活かしていくべき資格です

 

薬剤師免許という国家資格の強いところ

薬剤師免許が人生において使える資格といえる3つの理由があります。

  1. 誰にでも取れる資格ではない
  2. 幅広い分野の知識を体系立てて理解できる
  3. 最後の砦

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

1.誰にでも取れる資格ではない

薬剤師免許を取得するには条件があります。

薬剤師法第15条において、

受験資格は6年制薬学課程を修めて卒業した者

に限定されています。

この条件を満たしている人は薬学部に入学して卒業までたどり着いた人だけです。

公認会計士や税理士はこのような条件はなく、誰にでも受験する資格があります。

ここが強いところです。

薬剤師免許取得者の人口はかなり限られているということです。(※私立大学の薬学部が乱立してかなり人口は増えましたが…)

 

薬剤師が過剰と言われてはいますが、それは薬局や病院などの医療業界の話です。

他の業界では薬剤師免許を持っている人は相変わらず少ないんですね。

 

なので、薬剤師免許を持っているということは1つの武器になります。

 

2.幅広い分野の知識を体系立てて学んでいる

まずは薬剤師国家試験の科目を見ていきましょう。

薬剤師国家試験実施概要・合格基準

科目 問題区分 出題数計
必須問題 一般問題
出題数 合格基準 薬学理論問題 薬学実践問題
(複合問題=各科目+実務)
出題数計 合格基準
物理・化学・生物 15問 各科目
30%以上
30問 15問(複合問題) 45問 60問
衛生 10問 20問 10問(複合問題) 30問 40問
薬理 15問 15問 10問(複合問題) 25問 40問
薬剤 15問 15問 10問(複合問題) 25問 40問
病態・薬物治療 15問 15問 10問(複合問題) 25問 40問
法規・制度・倫理 10問 10問 10問(複合問題) 20問 30問
実務 10問 20問 85問 95問
65問(複合問題)
出題数計 90問 70%以上 105問 150問 255問 345問

ものすごい科目数ですよね。

もちろん公認会計士や医師も同じようにすごい数の科目をこなしています。

  • 会計士:会計学、監査論、企業法、租税法、選択科目(経営学、経済学、民法、統計学から1科目)
  • 医師: 解剖学、生理学、生化学、免疫学、薬理学、病理学、法医学、微生物学、衛生学

ですが、薬剤師ほどいろんな分野の科目はありません。

会計士なら税金・会計など会社の経営にかかわる分野、医師であれば生物にかかわる分野がほとんどです。

ですが、薬剤師は化学・生物・物理・統計まで幅広く学ばなければいけません。

言い方を変えれば広く浅くなんですが、その分幅広い分野を組み合わせて理解することができるんです。

薬剤師免許を持っているというだけで、これだけの科目を一定水準勉強してきたっていう証明になるんですね。

 

生物の勉強をしている人にとって、リガンドがレセプターに結合して様々な作用を及ぼすのは常識です。

ですが、物理を学んでいないと、どのような力が働いて結合するかまで理解できません。

薬学を学ぶと物理も生物も化学も学びますから、こんなのは朝飯前です。

リガンドのここと

レセプターのここが

クーロン力でくっつくんだな

もちろん専門的に1つの分野を学んだ人には理解の深さは及びませんが、いろんな分野の話をこうやって理解できます。

 

この点が医療業界以外への転職を考えた時に強みになります。

 

3.最後の砦になる

薬剤師免許を持っているけど、薬局や病院などでは働かず、他の業界で仕事をしたり、起業したり。

これらのチャレンジがもし失敗した場合でも、薬剤師免許を使って働けば平均的な給料くらいならすぐに稼ぐことができます

食べるのに困るようなことはほとんどありません。

何かに失敗した時の保険になってくれるありがたい資格なんですね。

全て失敗した…

なので、薬剤師免許を持っている人は、いろんなことに挑戦しやすいという大きなアドバンテージがあります

せっかくならいろいろ試してやりがいがある仕事に就きたいですよね。

 

ちなみに僕はIT企業で働いています。

 

薬剤師免許はオワコン?まとめ

薬剤師免許は意外と使えるということはわかりましたか?

 

ですが、薬剤師という職業はオワコンであることには変わりはありません

最後の砦として残しておくには最適ですが、一生をかけてやるような仕事ではありません。

もっとやりがいがあって、楽しい仕事はたくさんあります。

 

薬剤師免許を他の業界で活かす方法を一度自分で考えてみる機会を作ってみてください。

探してみると意外とたくさんあることに気づきますよ。

僕がおススメする業界をピックアップした記事もあるので参考にしてみてください。

薬剤師が転職するのにおすすめの業界

★★

コメント

タイトルとURLをコピーしました